アルネ・ヤコブセンは建築物の設計のみならず家具・内装・食器や照明に至るまであらゆる生活用品の設計・デザインを行いました。今では家具デザイナーとして有名ですが、ヤコブセンが作ったステンレスのキッチンウェア等も世界中で広く使われています。
略年表
- 1902 デンマーク、コペンハーゲンで生まれる。
- 1924 デンマーク王立芸術アカデミーに入学。
- 1925 パリ国際展示会にて銀賞受賞(椅子)。
- 1927 デンマーク王立芸術アカデミーを卒業。
- 1929 フレミング・ラッセンと共にモダニズムの形式をとった「未来の家」を発表。
モダニズムの旗手として一躍注目を集めたことにより住宅設計の依頼が増え始めたため、同年、事務所を設立。 - 1936~ テキサコの給油所やベルビューシアターとレストラン、ステリングビル等を設計。
- 1940 デンマークがナチス・ドイツによって占領される。
迫害を恐れたヤコブセンは、友人のポール・ヘニングセンと共にスウェーデンへ亡命。第2次世界大戦が終了後にデンマークへ帰国した。 - 1942 オーフス市庁舎設計(コンペで1等を受賞)
- 1946 非対称の屋根など新しい概念を盛り込んだ「スーホルム集合住宅」を発表。
- 1952 フリッツ・ハンセン社から「アントチェア」を発表。
- 1955 フリッツ・ハンセン社から「セブンチェア」を発表。
- 1956 フリッツ・ハンセン社から3300シリーズを発表。
同年より1965年まで王立美術大学建築科教授を務める。 - 1957 フリッツ・ハンセン社から「グランプリチェア」を発表。
- 1958 フリッツ・ハンセン社から「エッグチェア」「スワンチェア」を発表。
- 1960 SASロイヤルホテル&SASターミナル設計。
- 1961 フリッツ・ハンセン社から3108「エイトチェア」を発表。
- 1964 オックスフォード大学セント・キャサリン・カレッジおよびニュエア小学校設計。
- 1969ノヴォ社製薬工場、ロドオウア中央図書館設計。
- 1971 デンマーク国立銀行。同年、その竣工を見ることなく逝去。
参考
「美しい椅子 北欧4人の名匠のデザイン」:島崎信+生活デザインミュージアム著 2003
ウィキペディア「アルネ・ヤコブセン」ほか
